イベントイデアロジー(東京都新宿区)は、東京ビッグサイト(江東区)で開催中の「国際物流総合展2026」に出展し、倉庫内の全体最適化を可能にするデジタルツイン・シミュレーションソリューション「ア・ソコ2 IdeaSim」(イデアシム)を披露した。
同ソリューションは、10月からの本格提供に先立ち、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)主催の2026年度「第43回ロジスティクス大賞」において、安田倉庫と共同で応募した「デジタルツイン×最適化シミュレーションによるメディカル物流変革」の取り組みが「現場革新奨励賞」を受賞したことでも注目を集めている。

IdeaSimは、パソコン上の仮想空間に倉庫のロケーションやレイアウトを忠実に再現し、WMS(倉庫管理システム)の出荷データを連携させることで、庫内作業の歩行距離や作業時間を一瞬で可視化するサービス。一般的な一回限りのシミュレーションとは異なり、日々のWMSデータを継続的に連携して運用面を最適化できるのが大きな特長だ。独自の最適化エンジンにより、数億通りに及ぶ組み合わせの中から最適なピッキング順序や最短ルートを高速で自動算出する。
同社では高額なロボット投資や複雑なソーター導入を行わず、複数の注文を仕分けしながら同時に作業する「マルチピッキング」への移行を提言。前行程と後工程での無駄なタッチ数を減らし、従来10人体制で行っていた作業を8人規模へ削減するなど、低コストで確実な省人化を実現する。安田倉庫との2年間に及ぶメディカル物流現場での実証でも、高い費用対効果が立証された。
セットアップ期間も最短1週間程度と短く、導入ハードルを大幅に下げた。今後は物流事業者への直接提供にとどまらず、デベロッパー向けに物流施設へ初期搭載する展開も視野に入れる。大規模な設備投資に頼らずソフト主導で現場革新を図る同社の試みは、物流DXの新たな選択肢として現場への浸透に期待がかかる。
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