森精機、ギルデマイスターとの販売統合を拡大

産業・一般森精機製作所は27日、業務・資本提携先のドイツ「ギルデマイスター」とグローバル市場で販売統合を進めてきたが、欧州でも販売統合を進めると発表した。

ギルデマイスターと販売統合を進めることで、同社製品の拡販につなげる狙い。同社が製品戦略の中心とする高付加価値の工作機械市場では、メンテナンスの充実など直接顧客と接する販売・サービス機能が重要なため、ギルデマイスターの直販体制が有効に機能すると判断した。

ドイツでは今月5日に、ギルデマイスターがドイツFCO（カルテル庁）から、同社の販売・サービス機能をDMG・森精機ジャーマニー社に統合する許可を得ており、9月1日をめどに統合を実施する。森精機は、現地の全額出資子会社を存続させ、サービス・パーツ、エンジニアリング、教育、管理などの機能をDMG・森精機ジャーマニー社に提供する。

ドイツ以外の欧州各国では、新たにギルデマイスターと合弁でスイスに新会社「DMG・森精機ヨーロッパ社」を設立し、森精機とギルデマイスターの各国販売会社を統合した販売会社を、100％子会社としてその傘下に置く。スイスに設立する新合弁会社の出資比率、役員構成は検討中。