郵船ロジ、メキシコ･セラヤ市近郊に多機能倉庫

拠点・施設郵船ロジスティクスは25日、メキシコ法人の郵船ロジスティクス・メキシコが同国グアナファト州セラヤ市近郊で新たな物流施設「バヒオ・ロジスティクスセンター」の建設を開始した、と発表した。

▲倉庫完成予想図

バヒオ・ロジスティクスセンターは、自動車産業が集積するメキシコ中央高原バヒオ地区「アミスタッド・バビオ工業団地」のうち6万7000平方メートルの敷地に建設。需要に応じて倉庫を増設する余地を確保する。

トレーラーの積み替え効率を高めるクロスドック型倉庫、海上コンテナの一時保管を可能にする内陸コンテナデポ、国内JIT配送・ミルクラン、米墨間クロスボーダー輸送を想定した大型トレーラーヤードを備えた多機能物流施設として、高まる自動車物流のニーズに対応する。

▲コンテナデポ完成予想図

同社は、これまで米墨間物流の最重要拠点とされる米国テキサス州ラレード市に現地最大級の倉庫を構え、通関、流通加工、クロスドック、自由貿易地域内の在庫オペレーションなどの物流サービスを提供してきた。

新拠点では、メキシコの「NAFTA物流」の重要拠点として、非居住者在庫やクロスドック、生産工場へのJIT配送に対応し、北中米の荷主企業のサプライチェーンをサポートする。

▲起工式の様子

同社は2015年6月にメキシコシティ空港保税区域内外で航空貨物の輸出入業務自営化を開始しているが、併設する内陸コンテナデポや大型トレーラーヤードを活用し、アジアや欧州との国際物流向けに多様な保管・配送方法を提案。今後拡充するグアダラハラ空港やモンテレー空港の自営業務と合わせて、同センターをメキシコの集約物流拠点として保管や流通加工を展開する。

同国の完成車生産台数は15年に330万台を突破し、世界7位の自動車生産国となったが、現在も自動車組立工場の建設ラッシュが続いており、20年には生産台数が500万台を突破するとみられている。

■施設概要
名称：バヒオ・ロジスティクスセンター
所在地：Parque Industrial Amistad Bajio Apasep, ElGrande State of Guanajuato, Mexico
敷地総面積：6万7000平方メートル
倉庫面積：5000平方メートル
コンテナデポ：7260平方メートル
トレーラーヤード：4440平方メートル
事務所：1000平方メートル
稼働時期：2016年中