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石油統計速報

原油輸入の中東依存度、5か月連続で対前年プラス

2016年5月2日 (月)

調査・データ資源エネルギー庁が4月28日に公表した石油統計速報によると、3月の原油輸入量は3.4%減(前年同月比)の1755万キロリットルと、4か月連続で前年を下回った。

国・ 地域別輸入量はサウジアラビアが592万キロリットル(13.4%減)で最多となり、アラブ首長国連邦(UAE)が462万キロリットル(3.1%増)、クウェートが165万キロリットル(33.6%増)、カタールが159万キロリットル(20.2%増)、ロシアが134万キロリットル(12.4%増)―― の順で続いた。中東依存度は85.9%で、前年に比べて0.4ポイント増と5か月連続して前年を上回った。

国内の燃料油生産は4.6%増の1633万キロリットルと、7か月ぶりに前年を上回った。油種別ではガソリン、ナフサ、灯油、A重油、B・C重油は増加したが、ジェット燃料油、軽油は減 少した。燃料油の輸入は24.7%減の232万キロリットル、輸出は24.6%増の297万キロリットルとなった。

国内販売は0.5%減の1650万キロリットルで6か月連続で前年を割り込んだ。ガソリン、灯油、軽油、A重油は前年同月を上回ったが、ナフサ、ジェット燃料油、B・C重油は下回った。在庫は5.1%減の876万キロリットルと、8か月連続して前年を下回った。ナフサ、B・C油が増加し、ガソリン、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油は減少した。