ダイハツ、インドネシア専用の新小型トラック発売

荷主ダイハツ工業は10日、インドネシア現地子会社のアストラ・ダイハツ・モーター（ADM）がインドネシア専用の新型小型商用トラック「ハイマックス」を発売した。

ハイマックスは、ダイハツが日本で培った軽自動車の技術やノウハウを展開し、現地で求められるニーズを取り入れた小型トラックで、他社に先駆け「Aセグメントトラック」という新たなマーケットを開拓する。

企画・開発にあたり、ダイハツとADMがインドネシアの市場調査を行ったところ、近年のインドネシア市場では、コンビニやネット販売の普及により、従来の巡回型配送から、拠点と配送先を往復する少量・高頻度の小口配送へと変化しており、特に道幅の狭い路地が密集する都市部では、小回り性能が高い小型トラックのニーズが高まっていることが分かった。また、洪水による道路の冠水に備え、耐冠水性への要望も高いという。

ハイマックスは優れた小回り性に加え、アンダーボディー・足回りへ適した補強を実施し、現地のニーズに沿った積載重量を確保。専用の1リットルガソリンエンジンを搭載し、積載時にも余裕のある動力性能と燃費性能を高めたほか、エンジンの吸気口の位置を高く設定したことで耐冠水性を実現した。

また、この車名は「High Efficiency&Max Utilization」の造語で、「高効率」と「最大の使い勝手」を表現している。

■ハイマックス概要
駆動方式：FR（Front engine，Rear wheel drive）
エンジン：1リットル（1KR－DE）
トランスミッション：5MT
乗員定員：2人
全長×全幅×全高（ミリメートル）：3395×1475×1770
最低地上高（ミリメートル）：160