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NEC、AI活用し倉庫内作業を最適化

2018年9月6日 (木)

サービス・商品日本電気(NEC)は6日、AIを活用した倉庫内の作業員マネジメントを最適化する「物流リソースマネジメントサービス」を、2019年1月から提供開始すると発表した。

このサービスは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(NEC・ザ・ワイズ)を活用し、作業員のリソース計画や要員の適性に合わせた業務の割り当て、作業負荷状況に合わせた動的な要員の配置を実現するもの。これらの一連のプロセスを通して、倉庫内の作業品質や生産性の向上を支援する。

NEC the WISEの1つである「異種混合学習技術」を活用し、従来、ベテラン管理者が経験と勘をもとに行っていた荷物量の予測を、過去の出荷・入荷実績や気象情報などの外部データをもとに高精度に予測する。これにより、管理者の要員リソース算定での負担軽減や属人性の排除、また、過剰な要員の有効活用や要員不足による残業を抑制する。

また、業務内容・時間・場所・商品特性などをもとに要員の適性にあった業務をマッチング。具体的には、管理者が過去の作業実績から要員の資質と与えられた業務に対する成果などの情報を入力、これらをNEC the WISEの「RAPID機械学習技術」に組み込み分析することで、要員の適性にあった業務をマッチングし最適な業務の割り当てを実現する。業務定着率向上に加え、要員募集や教育にかかるコストの削減、作業品質悪化の防止が期待できる。

さらにNEC the WISEの「自律適応制御技術」を活用し、現場の負荷状況をリアルタイムに把握、残作業と直近の生産性に応じた要員配置を自動で推薦。これにより、作業待ちを抑制し、管理者不在時でも負荷状況に合わせた動的な要員配置を実現する。全体最適によるチームワークの最大化も図ることが可能となっている。

7月には、日通NECロジスティクスで同サービスを実証。その結果、要員の計画や業務割り当て、現場での要員再配置までをトータルで最適化し、特定のエリア・期間で10%の生産性向上効果を確認したという。