イベントSBS東芝ロジスティクス(東京都新宿区)は28日、日本包装技術協会が主催する「2024日本パッケージングコンテスト」で包装部門賞の「工業包装部門賞」を受賞、同コンテストでの22年連続受賞を達成したと発表した。
受賞したのは「リチウム電池包装 緩衝厚み極限まで容積縮小した100%リサイクルEPS適用拡大化」。一昨年にジャパンスター賞の「日本貿易振興機構(ジェトロ)理事長賞」を受賞した「リチウムイオン電池100%リサイクルEPSと極限収納」を活用し、輸送効率の向上と100%リサイクルEPS(発泡スチロール)を適用した事例。全392件の応募の中から選出された。
対象製品であるリチウム電池のトータルロジコストの大半を占める海上コンテナ輸送の最大積載化(33%向上)を目標とし、すなわち緩衝材の厚みを極限まで縮小することで包装容積の縮小を目指した。特に電池つま面にあるぜい弱突起と段ボール箱内面間の隙間を19ミリ(緩衝距離46ミリ)まで縮小することにより、輸送品質を確保した上で、輸送コストと輸送CO2排出量をそれぞれ 25%削減した。
また、包装容積を縮小させながらも耐久性を維持するため、「硬さ」と「緩衝性」の2点を重視、高さ1.2メートルからの自由落下試験を行い、硬さではぜい弱突起部の底付き回避を、緩衝性では電池筺体のクラックなどの損傷回避を可能にする、100%リサイクルEPS(発泡スチロール)を使用した緩衝材の開発設計に取り組んだことで、欧米などで用いられる「包装廃棄物の特定重金属規制」に準拠した100%リサイクルEPS包装の第2弾が実現したとしている。
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