キュレーションズとコズム、商品開発支援で連携

M&A企業の新規事業立ち上げ支援を手掛けるキュレーションズ（東京都渋谷区）と、製造業のDX化支援に取り組むコズム（東京都千代田区）は26日、戦略的事業連携を開始したと発表した。コズムが出資するIOTセンサー開発会社、KC技研（東京都品川区）の開発リソースも活用し、ソフトウエア領域からハードウエア領域まで、デジタル関連の商品開発をワンストップで支援する。

近年、企業によるAIやIoTを活用した事業や新商品、サービスの開発が急速に活発化している。中でも、スマート家電、コネクテッドカーのように、従来のハードウエアにデジタル技術を加えて顧客体験を強化するプロダクトが増加しており、ハードウエア開発でもサービス事業の視点を組み込んだ体制が求められている。

こうしたことから両社は、今後の商品開発では、試作品が動くかどうかだけでなく、「顧客が本当に価値を感じるか」を市場に近い環境で検証するPoC（実証実験）の迅速、低コスト化が欠かせないとしている。

また、既存の製造ノウハウや技術力を持つ企業にとっては、製品機能の改良や収益構造の転換、ビジネスモデルの再設計が次なる成長に向けた経営課題になっている。こうした企業が成長軌道を維持するには、スピード感ある柔軟な検証体制の構築が求められる。

キュレーションズは大企業での新規事業創出の戦略設計と構想、実行支援に豊富な実績があり、創業以来、累計売上320億円の事業創出の実績がある。特に、モノづくりに特化したチームビルディングを得意としている。

また、コズムは、KC技研を通じて、基板設計からセンサー実装、組み込みソフト開発、量産、物流までをカバーしている。

両社は既に、複数企業とのプロジェクト立ち上げを進めており、「構想から実装まで一気通貫で支援する新たな連携体制が構築できた」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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