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独MAN、スタジアム活用したEV充電網提案

2026年5月7日 (木)

国際独マン・トラック&バス(MAN)は5日、ドイツ・ミュンヘンのサッカースタジアム「アリアンツ・アレーナ」で整備したEV(電気自動車)トラック向け充電設備について、多くの欧州スタジアムが大型商用車向け充電インフラ拠点となる条件を備えているとの見解を示した。スポーツ施設やイベント会場を活用したEVトラック向け充電網整備を進め、欧州域内の長距離輸送電動化を後押しする。

(出所:マン・トラック&バス)

アリアンツ・アレーナでは2025年末、スタジアム前のバス駐車場エリアにEVトラック向け急速充電設備2基を設置した。充電能力は各400キロワットで、4台分の大型車充電スペースを備える。施設運営会社と、商用車充電事業を手がけるミレンスが運営を担い、MANは設計・導入支援を担当した。

同施設は、欧州有数の物流幹線であるミュンヘン北ジャンクション付近に立地し、1日最大1万台のトラックが通行する。MANは、スタジアムが試合開催日以外には大規模電力設備を十分活用していない点に着目。高圧電力網への接続性や広い駐車スペースを活用することで、メガワット級充電への拡張も可能とみている。

アリアンツ・アレーナのユルゲン・ムート社長は、将来的には同スタジアムを本拠地とするバイエルン・ミュンヘンのファンクラブやチーム移動向けEVバス充電にも対応したい考えを示した。スタジアム側は、商用車向け高出力充電を整備することで、イベント施設における脱炭素対応モデルを構築し、欧州主要物流回廊であるA9号線、A99号線沿線の充電ネットワーク形成へ貢献するとしている。

MANは今回のプロジェクトで、電力負荷分析や交通流動、充電需要、エネルギー管理をデータベースで解析し、将来的なメガワット充電対応も見据えた設計を行った。大型EVトラックでは、乗用車向け充電と異なり、運行ルートや休憩時間、電力需要が荷主や運送会社ごとに大きく異なるため、充電インフラ設計そのものが運用コストや事業採算を左右するという。

欧州では、EVトラック普及に向けて高速道路沿線や物流施設への充電網整備が進む一方、大容量電力確保や設置スペース不足が課題となっている。MANは、スタジアムや展示場などイベント施設について、「大規模電力接続」「非イベント時の低稼働」「広い駐車空間」という条件を備えているとして、商用車向け充電ハブへの転用可能性を指摘している。

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