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国交省、伊勢崎トラック事故の調査報告書公表

2026年8月3日 (月)

調査・データ国土交通省は7月31日、群馬県伊勢崎市で2024年5月に発生した大型トラックの衝突事故に関する事業用自動車事故調査報告書を公表した。報告書では、飲酒運転と法令遵守意識の欠如、事業者による安全管理体制の不備が事故の主な要因と分析し、再発防止策を示した。

事故は2024年5月6日16時15分ごろ、国道17号上武道路で発生した。大型トラックは片側2車線の第2車両通行帯を法定速度60キロを大幅に上回る約90キロで走行中、中央分離帯を乗り越えて対向車線にはみ出し、乗用車と正面衝突した後、後続の乗用車にも衝突した。この事故で最初に衝突した乗用車の乗員3人が死亡し、後続車の運転者が軽傷を負った。

調査報告書によると、トラック運転者は事故当時、酒気帯び運転の基準値を超えるアルコールを体内に保有していた。事故直前にはアルコールの影響で感情のコントロールができず、前方に割り込んだ車両と誤認した別の車両に対して急なハンドル操作を行い、車両の制御を失ったとしている。また、始業点呼後に飲酒したと推定されるほか、事故前にも常習的に飲酒運転を繰り返していたと考えられ、法令遵守意識が著しく低い状態だったと指摘した。

一方、事業者についても、安全優先や法令遵守の姿勢を組織全体に十分浸透させておらず、適性診断による運転特性の把握や、定期的な安全運行に関する指導監督が適正に実施されていなかったと分析した。

報告書は再発防止策として、事業者が飲酒運転をしない・させない企業風土を構築することをはじめ、「自動車運送事業者における飲酒運転防止マニュアル」の活用や、重大事故の事例を用いた教育、運行途中の長時間休憩後などに携帯型アルコール検知器による確認を徹底することを求めている。また、アルコール使用障害スクリーニングテスト(AUDIT)などを活用した飲酒習慣の確認も推奨した。

物流・自動車局は、今回の事故を教訓として、事業者には日々の運転状況の把握と法令遵守に関する指導監督を徹底し、飲酒運転の根絶と安全運行体制の強化を図るよう呼び掛けている。

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