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豊田通商、全方向搬送ロボ開発のTriOrbに出資

2026年8月10日 (月)

M&A豊田通商は7日、次世代搬送ロボットプラットフォームを開発するTriOrb(トライオーブ、北九州市小倉北区)に出資したと発表した。TriOrbが持つ球体駆動による全方向移動技術と、豊田通商グループの機械設備分野の知見を組み合わせ、製造現場で柔軟に変更できる物流動線や次世代生産ラインの構築を目指す。

▲全方向移動機構を搭載した自律走行搬送ロボット(出所:豊田通商)

製造業では人手不足に加え、多品種少量生産への対応を背景に工場内物流の自動化需要が高まっている。無人搬送車(AGV)や自律走行搬送ロボット(AMR)の導入が進む一方、従来システムでは固定された物流動線や平坦な床面を前提とするケースがあり、狭い場所や段差、凹凸への対応、レイアウト変更などに課題があるという。

2023年2月設立のTriOrbは、車輪に代えて3つの球体を駆動部に用いる特許技術「TriOrb BASE」を開発している。360度の全方向に移動でき、段差や溝、勾配にも対応する走破性を持つ。4方向に配置したカメラで周囲の空間を認識するVisual SLAMと組み合わせ、ミリメートル単位での高精度な制御も可能としている。

複数の搬送ロボットを連携・制御する協調搬送にも対応し、長尺物や重量物の搬送が可能。生産設備の配置変更などに応じて物流動線を柔軟に再構成できれば、工場内搬送の省人化や生産性向上につながるとみられる。

豊田通商はこれまで、国内外の製造業に産業用ロボットや搬送ロボットを導入してきた。今後はTriOrbのAMRを生産設備やロボットの移動プラットフォームとして活用し、両社でユースケースの確立と標準化を進める。将来的にはグローバル市場への展開も視野に入れ、製造現場における「移動の制約」の解消を図る。

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