国際アイ・ティ・イー(ITE、東京都千代田区)は19日、インド子会社のICEBATTERY Pvt. Ltd.とインド鉄道省傘下の物流事業体Container Corporation of India Ltd.(CONCOR)と共同で、ラダック産アプリコットをニューデリーまで低温輸送する実証実験を完了したと発表した。

▲収穫直後のアプリコットを仕分け・梱包し、IceBattery®トラックで輸送する(出所:アイ・ティ・イー)
実証には、特許取得済みの蓄熱技術「IceBattery」を用いた32フィートハイブリッド冷蔵トラックを使用した。あらかじめ冷却したIceBattery蓄熱ユニットを冷熱源とすることで、電動冷却システムやディーゼル冷凍ユニットを常時使用せずに温度と湿度を維持する。
輸送は7月17日から20日にかけて実施し、ラダックからニューデリーまで900キロを超える区間を陸路で輸送した。平均気温35度の環境下でも、貨物室内は平均5度、相対湿度80%を維持し、農産物の乾燥や品質劣化を抑えたとしている。
ラダック産アプリコットは、ニューデリーの集積拠点を経由して海外へ航空輸送する方法が一般的だった。一方、長距離の陸路輸送では複数日にわたる輸送中の鮮度維持が課題となっていた。
同社によると、今回の実証結果を基にしたIceBatteryによる陸路輸送は、航空輸送と比べ輸送コストを約40%削減できる見込み。1度に輸送できる貨物量も航空輸送より多く、輸送単価あたりのコスト効率向上が期待できるとしている。
また、輸送中の冷凍ユニットやディーゼルの使用を抑えることで、CO2排出量や燃料・電力消費量の削減にもつながるとしており、陸路輸送の選択肢拡大や、アプリコットの鮮度を維持したままインド各地の市場へ供給する手段としての活用を見込んでいる。
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