調査・データ世界の小売向け3PL市場は、2026年の1933億8000万ドルから31年には2542億4000万ドルへ拡大する見通しだ。リサーチ・アンド・マーケッツ(アイルランド)が28日公表した市場調査によると、予測期間の年平均成長率は5.63%。EC(電子商取引)拡大やオムニチャネル化、配送迅速化に加え、自動化や返品物流の需要増が市場成長を支える。
成長分野の一つが、オンラインファッションの返品対応だ。24年の小売返品額は8900億ドルに達し、返品処理コストが販売価格の50%を上回るケースもあるとして、ブランド側でリバース物流や再商品化、在庫回収を専門3PLへ委託する動きが広がっている。都市部では、店舗内や近隣に小規模な自動化拠点を設けるマイクロフルフィルメントも拡大している。
一方、人手不足と賃金上昇は3PL事業者の収益を圧迫する要因となる。倉庫ではAMR(自律走行搬送ロボット)や労務管理システムへの投資が進むほか、越境EC向け保税倉庫、再生可能エネルギーを活用した物流施設、API連携に伴うサイバーセキュリティー対策なども重要性を増している。
地域別では、アジア太平洋地域が25年に37.60%の最大シェアを占め、31年まで年平均7.34%で成長すると予測される。中国や東南アジアを中心としたEC拡大や、スマート仕分け拠点、保税物流施設、域内輸送網への投資が市場を押し上げる見通しだ。
商品分野では食品・飲料が25年の市場規模の33.55%を占める一方、ファッション・ライフスタイル分野が年平均6.35%と最も高い伸びを見込む。小売3PLでは今後、輸送や保管だけでなく、返品処理、自動化、都市型配送、コールドチェーンなどを組み合わせたサービス需要の拡大が見込まれる。
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