荷主矢崎総業(東京都港区)、Cuebus(キューバス、台東区)、山善は10日、矢崎総業が静岡県裾野市に新設したイノベーション施設「Innovation Hub―REN(錬)」で、立体ロボット倉庫「CUEBUS」と自律型ヒューマノイドロボットを連携させる実証実験を21日から開始すると発表した。部品・資材の保管から出庫、次工程への受け渡しまでをロボット同士でつなぎ、製造・物流工程の省人化や在庫管理の効率化を検証する。

▲「Innovation Hub―REN(錬)」(出所:矢崎総業)
CUEBUSは、リニアモーターで搬送機を駆動する立体型の自動倉庫システム。人が通るための通路を設けず、ケースを高密度に保管できるのが特徴で、施設内では工程間の部品搬送や在庫管理への適用を検証する。部品を探す、運ぶといった作業を減らし、限られたスペースの有効活用やリードタイム短縮につなげる。
今回の実証では、CUEBUSから自動出庫した部品や資材を、山善とのパートナーシップのもと施設に導入している自律型ヒューマノイドロボットが受け取り、次工程へ引き渡す。一連の動作を通じて、異なる種類のロボット間の連携性や作業動線、在庫管理への効果を確認するほか、フィジカルAI関連データとの連携も検証する。
矢崎総業は同施設を拠点に、AI(人工知能)やロボティクスを活用した生産現場の自動化を進めている。今回の実証では、自動倉庫単体の効率化にとどまらず、保管・搬送設備とヒューマノイドロボットを組み合わせ、工程をまたいだ自動化がどこまで可能かを見極める。人手に依存する搬送作業や高負荷作業の削減を視野に、異種ロボットが協働する生産モデルの構築を目指す。
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