M&ADM三井製糖は10日、高齢者向け配食サービスを手がけるシニアライフクリエイト(東京都品川区)の全株式を取得すると発表した。高齢者の栄養を支える事業を、病院や介護福祉施設から在宅まで広げる狙い。
シニアライフクリエイトは、高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」を全国350店舗で展開し、11万5000人の在宅高齢者との接点を持つ。高齢者施設向けには食材卸「特助くん」を展開し、病院や施設1300か所と取引している。2026年2月期の売上高は157億5800万円だった。
一方、DM三井製糖グループは、砂糖事業で培った糖質研究を基盤に、医療・福祉向けの栄養分野を成長事業に位置付けている。この分野ではグループ会社のニュートリーが、病院や介護福祉施設向けに嚥下を支援する食品や栄養素補給食品、流動食を開発・販売している。
今回の買収では、こうしたDM三井製糖グループの栄養分野の知見に、シニアライフクリエイトが持つ配食網や食材供給力を加える。入院中の栄養管理だけでなく、退院後も施設や自宅で食事と栄養を継続して支えられる体制づくりを進める。
医療・介護現場では、人手不足に加え、食材費やエネルギー費、物流費の上昇が課題となっている。DM三井製糖は、シニアライフクリエイトの商品企画や供給力も活用し、病院、介護福祉施設、在宅をつなぐ食事・栄養の供給基盤を強化していく。
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