荷主大阪ガス(大阪市中央区)は10日、大阪湾で初となる船舶間の「Ship to Ship方式」によるLNG燃料供給(LNGバンカリング)を実施したと発表した。神戸港に入港したLNG燃料自動車運搬船に、LNGバンカリング船「SETO AZURE(セト アズール)」を用いて燃料を供給した。

▲LNGバンカリング船「SETO AZURE」による神戸港でのLNG燃料供給の様子(出所:Daigasグループ)
供給先は海外船会社が運航する自動車運搬船で、シンガポールの船舶燃料取引会社Integr8 Fuelsを介してLNGを供給した。「Ship to Ship方式」は、岸壁に係留中または錨地に停泊中のLNG燃料船に、燃料供給船が横付けしてLNGを移す方法。大阪ガスによると、大阪湾で同方式による供給を行うのは今回が初めてとなる。
使用したSETO AZUREは全長86.29メートル、全幅17.60メートル、総トン数約4350トンで、LNGタンク容量は約3610立方メートル。推進方式は電気推進で、LNGと重油のデュアルフューエルエンジンを採用している。

▲LNGバンカリング船「SETO AZURE」(出所:Daigasグループ)
大阪ガスは船舶間で供給する方式のほか、岸壁のLNGタンクローリーから船舶に供給する「Truck to Ship方式」、陸上のLNGターミナルなどから直接供給する「Shore to Ship方式」にも対応している。主要3方式をそろえ、顧客の多様なニーズに応じたLNG燃料供給を行う。
LNG燃料船は世界的に増加しており、同社が示した資料では、LNG運搬船を除く導入隻数が2025年の869隻から30年には1271隻へ増える見通し。大阪ガスは今後、船舶向けLNG燃料供給を拡大するとともに、e-メタンの社会実装を進め、海運分野の低・脱炭素化につなげる。
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