荷主大同特殊鋼(名古屋市東区)は10日、知多第2工場に鍛延品の熱処理・加工・検査ラインを構築し、8月17日に完成を記念する式典を開いたと発表した。
新ラインは、360億円規模で推進する『高合金プロセス改革プロジェクト』の一環として整備した。航空宇宙分野などで拡大する高合金需要への対応力を高めるため、工場間の生産体制を見直して全社的な最適化を進める。

▲知多第2工場に構築した熱処理・加工・検査ライン(出所:大同特殊鋼)
渋川工場は自由鍛造と高合金の一次溶解を担い、これまで棒鋼など比較的単純な形状の鍛延品と、顧客の要望に合わせて軸状や円盤状に成形する火造品の双方を生産してきた。今回、鍛延品の鍛造後に必要となる熱処理、加工、検査の工程を知多第2工場へ移管。渋川工場では高合金溶解のマザー工場化と火造品への特化を進める。
知多第2工場では今回のライン構築に加え、高級鋼向けの特殊溶解設備2基を増設した。一方、渋川工場では国内最大級となる大型4面鍛造機の導入、高合金の溶解能力増強、加工・検査ラインの自動化を進めている。
大同特殊鋼は一連の設備投資と工程移管を通じ、全社的な生産体制の最適化を進める。航空宇宙分野で使われるエンジンの大型回転体やターボポンプ向けニッケル基合金素材では、アジア初となるプライム認定の取得を目指す。
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