国際海運調査会社シー・インテリジェンス(デンマーク)は16日、アジア―欧州航路で紅海・スエズ運河経由への回帰が進み、9月は往復合計で輸送能力の27%が同ルートを利用する見通しだと発表した。2023年12月以降、紅海情勢の悪化を受けて喜望峰経由が主流となっていたが、一部サービスで段階的な正常化が進んでいる。
アジア発欧州向けの往航では、紅海・スエズ経由の比率は13―25%で比較的安定している。一方、欧州発アジア向けの復航では、8月の18―26%から9月は25―47%まで上昇した。
特に地中海発アジア向けでは9月の紅海経由比率が57%に達し、北欧発の27%を大きく上回る。シー・インテリジェンスは、アジアの主要港で続いた混雑や遅延を受け、船社が船腹を早期にアジアへ戻すことを優先している可能性があると分析する。
同社は、危機前の運航体制への完全な回帰にはなお距離があるものの、スエズ経由の再開は限定的かつ戦略的に進んでいるとしている。
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