荷主セントラル硝子(東京都千代田区)は16日、無水フッ酸の国内供給能力を強化する計画が、経済産業省の「重要鉱物に係る供給確保計画」に認定されたと発表した。山口県宇部市の宇部工場に無水フッ酸の製造設備を新設する計画で、設備投資に対して最大約176億円の助成を受けることが可能となった。
無水フッ酸は、重要鉱物であるフッ素から製造され、半導体やエネルギー、情報通信、輸送、医療、建築インフラなど幅広い分野で使われている。一方、日本は無水フッ酸と原料となる蛍石の供給を中国からの輸入に大きく依存しており、輸出規制などによる供給途絶が課題となっている。
こうした供給リスクに対応するため、セントラル硝子は国内での供給能力の強化を検討する。平時の安定供給に加え、供給途絶などの緊急時にも必要量を確保できる体制の構築を目指し、半導体など戦略産業のサプライチェーン強化につなげる。
今回の認定を受け、同社は宇部工場での製造設備新設について、今後詳細な検討を進める。現時点では設備投資の実施を最終決定した段階ではなく、2027年3月期の連結業績への影響は軽微としている。
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