
▲定温マルチBOX Premium(出所:NIPPON EXPRESSホールディングス)
ロジスティクス日本通運は20日、温度管理輸送サービス「定温マルチBOX」の新ラインアップとして、-80度から-40度の超低温帯に対応する「定温マルチBOX Premium」の販売を19日に開始したと発表した。治験薬やバイオ医薬品、再生医療等製品、新ワクチン、検体、細胞など、高度な温度管理が必要な貨物を主な対象とする。
超低温輸送では、発泡スチロール容器とドライアイスを使う手法が一般的だが、過冷却による品質への影響に加え、ドライアイスの調達や保管、管理、航空輸送時の危険物規制への対応などが課題となる。新サービスでは、超低温帯に対応する専用輸送資材を使い、こうした作業負担の軽減を図る。
特徴の1つが、出荷前の調温作業を日本通運側で代行する点だ。指定温度帯に調整したボックスを集荷先に持ち込み、集荷から輸送、納品後の容器回収まで一貫して対応する。荷主側では定温輸送容器や蓄熱材、保冷剤を事前に調温する設備を用意する必要がなくなる。
配達時には内容物のみを引き渡し、ボックスはドライバーがそのまま回収する。配達先で容器を保管したり、返送を手配したりする必要がないため、容器管理に伴う作業やコストの削減につながる。
近年はバイオ医薬品や再生医療等製品の普及に加え、検査・研究機関での検体や細胞輸送などで、従来より低い温度帯での輸送需要が広がっている。日本通運は新サービスにより、製薬メーカーや医療機関、研究機関などの企業間輸送で対応領域を広げる。
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