国際スカニア(スウェーデン)は19日、スウェーデン・セーデルテリエに研究開発用の新たな車両試験場を開設したと発表した。投資額は9億7500万クローナ。電動化、自動運転、安全技術、車両運動性能などの開発・検証を自社で進める体制を強化する。
新施設の敷地面積は約85ヘクタールで、舗装路13キロ、未舗装路4キロを整備した。舗装試験面は23万平方メートル、砂利路面は5万4000平方メートル。これまで外部施設で実施していた一部試験を社内で行えるようにし、車両開発の効率化につなげる。

(出所:スカニア)
安全技術向けには、アスファルト、コンクリート、玄武岩タイルを使った3種類の散水ブレーキ試験路を設けた。左右で異なる路面摩擦を再現できるほか、カーブ区間での制動試験にも対応する。自動緊急ブレーキ、車線維持支援、死角警報などの先進運転支援システムや、自動運転を想定した複雑な交通環境の再現も可能とする。
試験路には最大22%の勾配やバンク付きカーブも設け、繰り返し条件をそろえた耐久・性能試験に対応する。スカニアは、新施設を親会社TRATONグループ全体の研究開発基盤としても活用し、次世代輸送技術の実用化に向けた検証能力を高める。
建設ではECOアスファルトやHVO100燃料を使用し、資源使用量や環境負荷の削減にも配慮した。これらの取り組みにより、建設段階で3万900トンのCO2排出を削減したとしている。
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