国際米ドローン配送大手のジップラインは10月27日、自律飛行ドローンの騒音を低減する新技術「音響最適化ダイナミック飛行」を導入したと発表した。機体に搭載した音響モデルを使い、風向きや高度、速度に応じて飛行方法をリアルタイムで最適化する。2025年の機体と比べ、1飛行当たりの総騒音曝露量を68%、最大音量を24%低減したという。いずれも同社の内部モデルに基づく数値で、すでに全機体への導入を完了している。
同社の配送ドローンは固定翼を備え、巡航高度と速度に達すると、1基を除くモーターを停止して飛行する構造を採用している。新技術では、機体の気象センサーで風の状況を把握し、独自の音響モデルと組み合わせて、離着陸時から固定翼による巡航飛行への移行を最適化する。風や重力を利用した加減速によって、モーターの稼働を抑えながら飛行する。
飛行効率の改善にもつながっており、固定翼による巡航飛行の時間は従来より50%程度増加した。1飛行当たりの所要時間は平均53秒短縮し、エネルギー消費量も21%削減したという。
ジップラインはこれまでも低騒音プロペラの開発などを進めてきた。配送時にはドローン本体を地上100メートル程度の高度に維持する方式を採用し、地上付近で発生する騒音を抑えている。同社によると、一般的な配送ドローンの配送高度は10メートル程度という。
同社は複数の大陸で医療品や食品、日用品などの配送を展開しており、5000以上の病院・医療施設にもサービスを提供している。今回の技術導入により、住宅地などで課題となる飛行騒音を抑え、配送ドローンの運用効率と地域社会への受容性の向上を図る。
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