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ウォルマート、ドローン配送拠点300か所増設

2026年11月6日 (金)

国際米小売大手ウォルマートは5日、ドローン配送を手がける米ジップラインとの複数年契約を締結し、米国内にドローン配送拠点を新たに300か所設けると発表した。既存の店舗網を活用して全米各地に配送エリアを広げ、日用品などを最短30分で届けるサービスを拡充する。同日、ジップラインは15億ドルの資金調達も発表し、全米規模の配送網構築に向けて製造設備の拡張や人員増強を進める方針を示した。

(出所:ウォルマート)

ウォルマートとジップラインは2021年からドローン配送で協業している。ウォルマートのドローン配送プログラムでは、これまでに累計200万件以上の配送を実施した。今回の契約では新たに300拠点を追加し、今後のさらなる拡大も視野に入れる。

利用者はウォルマートのアプリやウェブサイトから対象商品を注文できる。配送可能エリアでは数万点の商品が対象となり、注文後はドローンの飛行状況を確認できる。商品は住宅の前庭や裏庭、車の乗り入れ口などに届ける。ジップラインの機体は地上100メートル程度の高度を維持しながら飛行し、商品を収納したポッドをケーブルで降下させる方式を採用している。

ウォルマートによると、米国人口の90%は同社店舗から10マイル以内に居住している。店舗を配送拠点として活用することで、既存の物流網を補完し、少量の商品を短時間で届ける需要に対応する。ドローン配送のほか、1時間以内のエクスプレス配送や3時間程度で届けるオンデマンド配送なども展開している。

一方、ジップラインは同日、15億ドルの資金調達を発表。資金は米国内の製造施設拡張や採用強化に充て、ドローン配送網の全国展開を加速させる。

ジップラインによると、10月の配送実績では、注文確定から配達完了までの所要時間の中央値は19分だった。米ダラス・フォートワース都市圏では26年に100万件以上の配送を実施している。また、ウーバーはジップラインとの連携を通じ、29年までに1日100万件の配送を目指している。

ジップラインの商用自律飛行距離は累計1億5000万マイルに達している。今回の大型資金調達とウォルマートの拠点拡大は、ドローン配送が実証段階から日常的な小口配送サービスへと事業規模を広げる動きを示している。

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