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水素の貯蔵・輸送を一体化、陸上養殖で実証

2026年11月6日 (金)

荷主三菱化工機は6日、同社の「水素吸蔵合金配送システム」が、神奈川県が計画する陸上養殖モデルの実証事業に採用されたと発表した。水素燃料電池の運営支援を担う巴商会(東京都大田区)に有償貸与し、12月に搬入する。

神奈川県は地元漁協や大学、地域企業と連携し、従来の漁業生産と陸上養殖を組み合わせるモデルの構築を目指している。実証では太陽光発電と燃料電池による閉鎖循環型陸上養殖システムを構築し、ハタ類を養殖する。同時に経済波及効果を定量的に評価する計画で、養殖システムに必要な電力を太陽光発電や水素吸蔵合金配送システムなどを組み合わせて供給する。

▲水素吸蔵合金配送システム(出所:三菱化工機)

水素吸蔵合金配送システムは、那須電機鉄工、日本フイルコン、三菱化工機の3社が共同開発した。水素を水素吸蔵合金タンクに充填して必要な場所まで運搬し、到着後に燃料電池を使って電力を供給する。水素の貯蔵から輸送、利用までを一連の仕組みとして提供する。

使用する水素吸蔵合金タンクは高圧ガスに該当せず、法規上の制約がない。水素を貯蔵・運搬しやすく、比較的小規模で設置場所や使用期間が固定されない場所にも電力を供給できる点が評価され、今回の採用につながった。

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