東芝、マレーシアの電力流通機器メーカーを買収

M&A東芝は8日、マレーシアの電力流通（T&D）機器の製造・販売会社、トップランク社の株式の75％を取得し、社名を「東芝電力流通システムアジア社」に変更したと発表した。今後、同社は東南アジアでT&D事業を拡大する。

TRC社は、マレーシアを中心に電力・産業向けの中圧スイッチギア、真空遮断器の製造・販売を展開している。また、電力系統向けの計算機システムや、送変電・配電機器供給を土木・据付工事まで一括して請負うプロジェクト（EPC）の実績もあるなど、配電システムから送変電システムまでT&D事業を幅広く展開している。

東芝は、東芝電力流通システムアジア社を中圧スイッチギア、真空遮断器のグローバル供給拠点とするとともに、東南アジアでのT&D関連システムのEPC、機器販売の中核拠点とすることで、2015年に同地域のT&D事業の売上高500億円を目指す。

また、今後、新たな市場としての拡大が期待されている太陽光発電事業、スマートグリッド事業なども同社を通じて取り組みを強化していく。