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日本海事センター調べ

2月の主要コンテナ航路動向、北米航路が29.2%増加

2016年3月23日 (水)

調査・データ日本海事センターが22日に発表した主要定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、貨物量は、北米航路で往航が増加し復航が減少、欧州・日中航路では往航・復航ともに減少、アジア域内航路は増加した。

北米航路は往航(2月)が127万7588TEUで29.2%増、1-2月累計では24.8%増となった。米国西岸港湾での労働争議を背景に2015年1-2月の荷動きが減少したため、その反動が大きいとみられるが、14年1-2月と比べても13.1%上回っている。一方で運賃は2016年初の修復で一時上昇したものの直近では下落傾向。

復航(15年12月)は50万5640TEUで5.9%減、1-12月累計では4.2%減。労働争議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていない。運賃(ニューヨーク→塩田間)は15年3月以降上昇も、6月以降下落傾向。しかし、直近では上昇。

欧州航路(16年1月)は往航が137万8397TEUで1.8%減。年始に行われた運賃修復の後、運賃下落傾向が続く。主要船社は3月に運賃修復を行う予定。復航は49万7101TEUで1.4%減、運賃は低い水準で推移。

日中往航(1月)は74万5362TEUで17.3%減、金額ベースでは22.8%減の4299億円となった。横浜-上海間の運賃は、1TEUあたり350ドルで推移していたが、15年12月は330ドルまで下がった。

復航は182万6786TEUで9.1%減となり、金額ベースでも11.6%減の1兆1801億円に縮小。CCFIによると、運賃は15年11月から下落していたが、16年2月は上昇している。

アジア域内航路(1月、日中韓台香+ASEAN)は125万6048TEUで3.3%増。コンテナ・トレーズ・スタティスティクス社の発表では、1月のアジア域内航路輸送量は0.7%増の306万7000TEU。同社の運賃指標は15年に入って緩やかな下落傾向で、とくに8月以降低い水準で推移。