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アイリスオーヤマ、生産・物流強化へ阿見町に新拠点

2016年11月24日 (木)
アイリスオーヤマ、生産・物流強化へ阿見町に新拠点01(1)
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拠点・施設アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)は22日、LED照明の生産・供給体制を強化し、併せて関東圏の物流競争力を高めるため、茨城県阿見町に国内9か所目の工場となる「つくば工場」を新設すると発表した。2017年9月に竣工する見込み。

同社がLED照明の生産・供給体制強化に乗り出すのは、国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択された「パリ協定」の発効に伴い、「脱炭素化社会に向けて、LED照明の需要が拡大する」と予測していることに加え、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて大型施設の建設需要や商業施設の再開発の動きが活発化するのに伴い、首都圏を中心に市場拡大が期待できると判断したからだ。

茨城県にLED照明の生産工場を新設することで、同社は生産体制を分散させて為替リスクの低減を図り、2週間のリードタイム短縮を実現するという。また、国内工場の生産割合を引き上げ、首都圏を中心とした顧客のニーズに対応できる供給体制を構築し、事業拡大につなげる。

新拠点はまた、関東圏における物流の効率化も狙っており、圏央道阿見東インターチェンジから2キロ、常磐自動車道、東関東自動車道への接続にも優れた阿見町に立地することで、首都圏・関東全域へのスピーディな出荷拠点として活用する。

圏央道を利用することで、埼玉工場(埼玉県深谷市)で生産するLED照明のプラスチック製部品をつくば工場に効率よく供給する効果を見込んでおり、国内最大級となる5万1876パレットの自動倉庫を導入し、東関東エリアの物流拠点として事業拡大に伴う物流量の増加と取扱商品数の増加にも対応する。

アイリスオーヤマ、生産・物流強化へ阿見町に新拠点
アイリスオーヤマ、生産・物流強化へ阿見町に新拠点03(1)

■「つくば工場」の概要
所在地:茨城県稲敷郡阿見町大字星の里26番
土地面積:6万3213平方メートル
延床面積:10万9009平方メートル(延床)
自動倉庫:5万1876パレット
生産品目:LED照明(ECOHiLUXラインルクスシリーズ、LEDシーリングライト)
販売計画:初年度200億円
竣工時期:2017年9月
総投資額:100億円(土地20億円、建物・設備ほか80億円)
新規雇用人数:130人