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ロジスティクス料理人向けEC事業を展開する八面六臂（はちめんろっぴ、東京都中央区）は9日、環境エネルギー投資、ちばぎんキャピタル、三生キャピタル、個人投資家を引受先とする第三者割当増資で1.5億円取得し、フルフィルメントやロジスティクスへの投資を強化すると発表した。
八面六臂は2011年4月から1都3県の飲食店向けEコマース事業を展開。既存の中央卸売市場経由の仕入れだけでなく、全国の産地市場や生産者からの独自仕入れを構築し、自社物流による店舗配送網で低価格と高品質、豊富な品揃えを実現している。現在では水産物だけでなく、青果、精肉や加工品など、提供商品の幅も充実させ、中小規模の個店飲食店を中心に展開している。
一方で、飲食店向け生鮮食品流通業界はサプライチェーンマネジメントが難しく、またIoT導入も不十分だった。そこで八面六臂では設立以来、フルフィルメントやロジスティクスを強化し、倉庫内管理システムや配送管理システム、顧客管理システムを社内開発してきた。
▲配送管理システム画面
14年9月から構築していた物流機能を集約し、1都3県のラストワンマイル物流網をより強固にするため、八面六臂物流を16年1月に設立。特に配送管理システムの強化に取り組んでおり、IoTシステムによって管理されたドライバーネットワークを自社構築することで、最適な配車管理だけでなく、顧客向けに納品予定時間を分単位で自動通知するサービスなども実現している。
今回、料理人向けEC事業拡大に向け、フルフィルメントやロジスティクスへの投資を強化する。具体的には、ソラコムが提供するIoTデータ通信サービスと車両のOBD2インターフェースを活用した独自システムを開発することで、位置情報、急ブレーキ急発進やエンジン回転数、燃費といった車両状態のリアルタイム監視機能を充実。またプライベート&オープンDMPを活用したWEBマーケティングへの投資も強化する。
17年3月の第三者割当増資に続き、今回の増資による累計調達額は13億円となる。
