西友、若年無業者の就労支援へ物流センター実習

▲西友店舗での実習の様子

環境・CSR合同会社西友は6日、若年無業者への就労支援に取り組む、認定NPO「法人育て上げネット」への助成を、2018年度も継続実施することを決定したと発表した。18年度は新たに物流センターで実習を実施する。

育て上げネットへの助成は2013年に開始し、ことしで5回目。西友では今回の助成を通じて、支援を引き続き実施することにより、向こう1年間で27人の若年無業者への支援が可能になる。

具体的には、育て上げネットが直接支援する低所得世帯の若年無業者を対象に、5日間の西友店舗での職場実習を含む就労支援プログラム「ジョブトレ」を3.5か月間無償で受講し、交通費補助と就活サポートを受けられる「西友パック」提供する。このうち15人は西友店舗で、またことしから新たに2人が西友の物流センターで実習を実施する。

育て上げネットが行政から受託している就労相談機関の利用者へ、西友店舗での5日間の職場実習を含む就労支援プログラム0.5か月間の無償受講と交通費補助を提供する。利用者10人のうち、8人は関東の西友店舗での実習、2人は初となる関西エリアの西友店舗での実習を行う。

また、支援対象者に「ウィークタイズ」プログラムを通じて、一度決定した就労を継続させるため、ジョブトレ終了後も永続的に、就職相談や就職後のキャリアの目標を考える専門カウンセリングなどのサービスを提供する。

同社は、これまでに計69人に対して就労サポートを実施した。その中の54人が実際に就職を果たし、このうち27人は西友店舗に就職し、アルバイトから正社員に昇進できる社内制度を利用して、さらなるキャリアアップを目指している。