シスメックス、神戸市にタンパク質の生産拠点を設置

拠点・施設シスメックス（神戸市）は9日、神戸市西区にタンパク質の生産拠点を設置し、タンパク質生産サービス事業を強化すると発表した。投資額は5億円で、10月から生産を開始する。

タンパク質生産サービス事業の強化に向け、カイコを用いた遺伝子組換え技術によるタンパク質に特化した生産ラインを導入し、生産能力を増強する。これにより、生産能力を現在の3.5倍に引き上げ、年間1000種類以上のタンパク質の生産が可能になり、大量生産にも対応できるようになる。

製薬企業の創薬研究部門などに対し、カイコを用いた遺伝子組換え技術で短期間で複雑なタンパク質の発現から精製までを一貫して提供するほか、顧客が高い確率で希望するタンパク質を確保できるよう、発注する前にタンパク質の機能を確認できる仕組みを新たに取り入れる。