東レ、グリーンイノベーション製品の売上2割増

アパレル東レは10日、繊維事業の「グリーンイノベーション製品」（繊維GR製品）」の売上高が2011年度、21％増（前期比）の825億円となったことを発表した。繊維事業全体の売上高6384億円に占める割合は、13％となった。

社会的な節電要請を背景に、冷暖房温度を調整しても快適に過ごせる「暖か素材」や清涼素材を中心とした「省エネルギー素材」が大幅に伸びたほか、官公庁・企業向けワーキングユニフォーム用の「リサイクル繊維」や、「空気浄化装置用素材」「バイオマス由来繊維」も順調に拡大した。

今年度は、昨年度に続いて節電要請を背景に省エネルギー素材が伸びるほか、リサイクル繊維、有害物質の排出・使用を抑制した「環境低負荷素材」「バイオマス由来繊維」の販売拡大を期待。売上高897億円を計画している。