ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

「ロジザード物流ロボットセミナー」報告/第3回

2022年6月15日 (水)

話題ロジザードが5月24日、LOGISTICS TODAY(東京都新宿区)と共同で開催したオンラインセミナー「ロジザード物流ロボットセミナー2022」の迫真レポート。第3回も、三菱倉庫のEC物流センターを例に、物流倉庫おけるロボット導入の意味について考えていきます。

第1回から読む

<LOGISTICS TODAYの赤澤裕介編集長>
なるほどなるほど。かなり切羽詰まった悩みを抱えたご相談も多いわけですね。先行して導入している企業が出始めたと思っていたら、突然、荷主側からロボットの導入を要件とした対応を迫られる。なかなか激しい変化がこの業界に来てるんだなとうかがえるお話でありました。そういう相談に対して、提供する側としてどのような回答されているのか、教えていただけますか。

現場と荷主をつなぐ唯一のコミュニケーションツール、それはWMSだ

<ギークプラスの加藤大和社長>
導入をしても、道具なので”使いこなせるか”がすごく重要になってきます。システム周りが今まで以上に鍵を握るので、道具を使いこなすにはブレーンがしっかりしていなければなりません。そのブレーンにあたる部分が、現場と荷主をつなぐ唯一のコミュニケーションツールであるWMS(倉庫管理システム)です。

そのため、相談に対して我々は「現場はどういう形で運営されてますか」「WMSはどういうものを使われてますか」「課題としては何をクリアしたいですか」とお聞きします。それに回答いただいて、提案をまとめていくんですけども、コスト的な部分で導入までのハードルは、我々が感じている以上に高いようです。「使ってみて失敗したら、責任は全部自分が取らなきゃいけないんじゃないか」と懸念して、なかなか導入できません。そこで我々は、今年の頭に相模原に道場という研修施設をオープンしました。いきなり買うのではなくて、ロボットが既に敷かれている環境で、自分たちの荷物も持ってきていただいて、稼働してみるのです。生産性がどれぐらい出るか、どんな新しい業務、減る業務があるかの診断をしております。

<赤澤氏>
いろいろな工夫をされているんですね。実は今非常に重要なご発言がありました。ロボットメーカーのお立場からは、WMSが導入するロボットにとってのブレーンであり、唯一のコミュニケーションツールであると。ではWMSベンダーとしては、物流企業や荷主企業がどんな立場で、どんな課題を抱えているとご覧になっていらっしゃるのでしょう。金澤さん、いかがでしょう。

この記事は全体で2631字あり、ここまで897字分を公開しています。続きを読み進めていただくには「もっと読む」ボタンをクリックし、「ユーザー登録」またはログインしてください。登録された方は全12回分(6月中に公開)のセミナーレポートをご覧いただけます。

■物流ロボット特集