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「ロジザード物流ロボットセミナー」報告/第11回

2022年6月20日 (月)

話題ロジザードが5月24日、LOGISTICS TODAY(東京都新宿区)と共同で開催したオンラインセミナー「ロジザード物流ロボットセミナー2022」の迫真レポート。第11回は、「コストが気になってロボットの導入に踏み切れない」悩みに登壇者が斬り込みます。

第1回から読む

<LOGISTICS TODAYの赤澤裕介編集長>
皆様からのご質問の中にも、コストが想定外になったかどうか、あるいは何がオーバーしたのか、事前に具体的なところをお聞きしたいというご質問が寄せられています。そこで今度はあえて、コストについての議論をできたらなと思っております。ここまでコストじゃないよと、さんざん今まで繰り返しお話いただいてきたわけですが、それを踏まえて視聴者の皆様は、どのようにお考えが変わったのでしょうか。投票機能を使って伺いたいと思います。

やはり「コストが気になって導入に踏み切れない」という方、あるいは「短期的なコストに目を奪われてはいけない」という方。「中長期でコストをどのように考えればいいのかわかれば、導入を検討する企業が増えると思う」「どうすればいいのかわからないので、登壇者に教えてほしい」この4択で伺いたいと思います。質問としては難しいかもしれませんが、既に150人に達しようとしております。

<ギークプラスの加藤大和社長>
興味深いですね。皆さんがどう思っているか。

<赤澤氏>
結果がかなりはっきりと出ましたね。一番多かったのが69%、約7割が「中長期でコストをどのように考えればいいのかわかれば、導入を検討する企業が増えると思う」という方、これがもう圧倒的に多い意見でした。他の選択肢は「短期的なコストに目を奪われてはいけない」という方は14%。それでも「コストが気になって導入に踏み切れない」という方は11%で、かなり少ないんですよね。実は事前にLOGISTICS TODAYで行った調査ではもっとたくさんいたのですが、伺うと相当少数派になっているとわかりました。「どうすればいいのかわからないので登壇者に教えて欲しい」という方もたくさんいらっしゃいます。この投票結果について、どういうふうに受け止めるでしょうか。まずはギークプラス加藤社長、どうでしょう。

ロボット導入効果は間違いない、むしろ回収でリターンを確実に取りに行くことが大切だ

<ギークプラス加藤氏>
導入効果があるのは、間違いないです。ただそれが何年で回収できるかが、ネックになってくると思います。多分、皆さんの私生活に置き換えていただければ、わかりやすいと思うんですけど、例えばどこかに住みますよね。住まなくなることないじゃないですか。住むことがもう確実に決まっている。例えば物流会社であれば、物流。やってることはずっと決まっている。5年後も、10年後も絶対物流をやっていますよね。それがわかっているんであれば、もう早く導入した方が絶対いいじゃないかと思います。派遣会社に1000万払うのか、ロボットに1000万投資して償却していくのか、どっちかという話なんですが、ずっと借家で掛け捨てなのか、家を買うのかとの違いで、住み続けることが決まっているんであれば、やはり買った方が絶対にいいんですよね。効果が出てくるから。

なので、中長期という目線でいくと、自分の会社が物流をずっとやってきてDXであったり、BtoCにシフトしていく中で攻めていくスタンスを持つんであれば、それはもうコストではなく投資として見るべきです。むしろその投資は当然リターンがあるから投資と呼ぶわけで、掛け捨てで何も残らないコストとは別物です。

<赤澤氏>
なるほど。

<ギークプラス加藤氏>
なのでこれはコストと見てしまうと、もうそれまでだと思います。ここをしっかり投資として捉えて、そのリターンを確実に取りに行く、そういうスタンスが絶対的に必要です。なのでコストだと思っている場合は、もっと情報を取りにいったり、荷主と話をしなければならない。さきほども冒頭のコメントで人件費削減の話がありましたけれど、それを話せている内は、まだ荷量があって、仕事をいただけているので、そういう話ができるのだと思います。仕事がなくなりますよね。先のない話をずっとしていると。まだ今、そういう話ができてるうちに投資をして、その先の種を植えていくのが、大事だと思います。

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