今治造船、ばら積み運搬船引渡し

▲BELLE NATURE（出所：今治造船）

荷主今治造船（愛媛県今治市）は1日、グループ会社のしまなみ造船（同）で建造した4万載貨重量トン型ばら積み運搬船「BELLE NATURE」を3月31日に引き渡したと発表した。トップサイドタンクを備えたセミボックス形状の貨物倉を採用し、石炭や鉱石のほか、長尺物やコイル、穀物など多様な貨物に対応可能な設計が特徴だ。

船体は全長182.93メートル、幅31メートル、載貨重量は4万58トンで、5か所の貨物倉に対応した5基のハッチを備える。荷役装置には、省力化と省スペース化を両立するフォールディングタイプのハッチカバーと、合計4基のデッキクレーンを装備し、港湾設備が限られる地域での物流効率化にも寄与する。

環境性能では、MARPOL条約のフェーズ2に加え、より厳しいフェーズ3基準に対応する排出抑制装置を搭載。バラスト水処理装置やインベントリリストの装備により、船舶リサイクルや環境保全にも配慮した。高効率プロペラや特殊塗料の導入で推進性能も向上しており、環境負荷軽減と輸送効率の両立を図っている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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