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サービス・商品タンスのゲン（福岡県大川市）は11日、宅配便での配送が可能な「圧縮梱包ソファ」シリーズを発売したと発表した。2026年の新生活需要を見据え、大型家具配送の課題解決を図る。
新商品は、従来の大型ソファで課題となっていた搬入経路の制約や配送コストの高さに対応するもので、ソファ本体を真空圧縮し、段ボール1箱または2箱に梱包することで、省スペース化を実現。ヤマト運輸などの宅配便での配送が可能となる。
▲（左から）圧縮前のソファ、圧縮梱包中のソファ（出所：タンスのゲン）
圧縮後の復元には7-14日を要するが、室温18度以上であればより短時間で復元可能。ウレタンの密度や配合などを最適化し、圧縮後も安定した座り心地を維持する仕様とした。製品は2人掛け、3人掛け、カウチ、ハイバックタイプなど複数のラインアップをそろえており、価格帯や間取りに応じて選べる構成となっている。
同社は既にマットレスやラグで圧縮梱包技術を実用化しており、今回のソファ商品にもそのノウハウを応用。圧縮によるトラック積載効率の向上により、輸送コストの削減とともにCO2排出量の削減にも寄与する。
家具EC（電子商取引）市場では配送の迅速化と負担軽減が大きな課題となっており、今回の取り組みは物流効率向上の好例といえる。タンスのゲンは今後も、物流環境の変化に即した商品開発を進め、ユーザー利便性の向上と環境負荷低減の両立を目指す方針だ。
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