産業・一般S&VL(群馬県太田市)は7月30日、同社が運営する「S&VL技術研究所」の開設2周年に合わせ、この2年間に寄せられた技術相談の動向を公表した。電動化や先進運転支援システム(ADAS)、デジタルツインの普及を背景に、ドライビングシミュレーターの活用が試乗評価から研究開発基盤へと広がっているという。

(出所:S&VL)
同社によると、開設当初は「実車に近い評価が可能か」「開発のどの段階で活用できるか」といった車両運動性能や試乗評価に関する相談が中心だった。一方、現在はADAS開発や人間工学評価、デジタルツイン、EV開発、車内空間や操作環境の設計検証など、開発初期段階でのバーチャル検証に関する相談が増加している。
特に、自動運転や運転支援機能の高度化に伴い、「車両が正しく動くか」だけでなく、「ドライバーが違和感なく受け入れられるか」といった人間中心の評価ニーズが高まっている。技術相談全体の約40%を人間工学関連のテーマが占めており、車両性能だけでなく認知特性や操作感覚まで含めた検証への関心が高まっているという。
また、自動車メーカーに加え、部品メーカーやタイヤメーカー、電気・電子デバイスメーカー、研究機関などからの相談も増加している。部品変更が運転感覚や車両挙動に与える影響の検証や、タイヤ評価、技術者教育など用途も広がっており、ドライビングシミュレータは人とモビリティ、人と機械の相互作用を検証する研究開発基盤として活用が進んでいる。
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