環境・CSR脱炭素化支援機構(JICN、東京都港区)は7月30日、荒川産業(福島県喜多方市)の子会社R&R(福島県郡山市)が実施する廃タイヤリサイクル事業への支援を決定し、1億円の融資を実行したと発表した。
荒川産業は130年以上にわたり福島県内で廃棄物処理事業を展開し、県内有数の廃タイヤ処理能力を持つ。今回、同社が手がけてきた廃タイヤリサイクル事業をR&Rに移管した上で、新たな設備を導入し、処理能力を従来比で約4倍に拡大する。
新設備では、廃タイヤを約1インチまで裁断し、磁力選別によってゴムとワイヤーを分離する。分離したゴムは製紙会社などのボイラー向け燃料として供給し、ワイヤーは電気炉メーカー向けの製鋼原料として販売する。
JICNによると、廃タイヤは石炭を上回る発熱量を持ち、ボイラー燃料として利用することで石炭使用量の削減につながるため、GHG(温室効果ガス)の排出削減効果が期待される。適正処理を進めることで、不法投棄の防止や資源の有効利用にも寄与するという。
福島県では年間約1万6000トンの廃タイヤが排出されると推計される一方、その多くは県外で処理されている。本事業により、これまで県外で処理されていた廃タイヤの少なくとも2割を県内で処理できる見込みで、地域内の資源循環の促進やリサイクル産業の育成につながるとみられる。
JICNは今後、事業の進捗を継続的に確認し、GHG排出削減への寄与を検証する。脱炭素化や資源循環に資する事業への資金供給を通じ、地域課題の解決と持続可能な社会の実現を後押しする。
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