荷主住友ベークライトは20日、車載モーターのコイルエンド絶縁向けエポキシ樹脂粉体塗料「スミライトレジン ECP」の新製品として、常温で輸送・保管できる「ECP-383KA」と、低温で硬化できる「ECP-382WA」を開発したと発表した。物流・保管と塗装の各工程でエネルギー使用量を抑え、サプライチェーン全体の環境負荷低減につなげる。

▲(左から)常温保管タイプのECP-383KA、低温硬化タイプのECP-382WA(出所:住友ベークライド)
常温保管タイプのECP-383KAは、従来品で必要だった10度以下での冷蔵輸送・冷蔵保管を不要とし、10-35度での輸送と保管を可能にした。保存安定性を高めることで、低温輸送や冷蔵設備に伴うエネルギー使用量に加え、温度管理にかかる物流・保管コストの削減も見込む。
低温硬化タイプのECP-382WAは、従来品で160-200度だった硬化温度を130度まで引き下げた。硬化剤や樹脂の配合を見直し、従来品と同等の硬化性能や絶縁特性を維持しながら、塗装後の加熱・硬化工程で使用する電力の削減を図る。
両製品はいずれも無溶剤型の粉体塗料で、VOC(揮発性有機化合物)を含まない。接着性や電気絶縁性、機械強度を備え、複雑な形状への均一な塗装や膜厚制御にも対応するという。
同社によると、常温保管タイプは2030年の立ち上げを想定しており、今後はxEVやeVTOL市場を中心に提案を進める。
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