調査・データ海運調査会社ドリューリー(英国)が5日発表した世界コンテナ運賃指数(WCI)は、40フィートコンテナ当たり4389ドルとなり、前週比1%下落した。前年同期比では124%高い水準を維持しているものの、中国主要港の混雑緩和や貨物需要の鈍化を背景に、太平洋横断航路とアジア-欧州航路で運賃が軟化した。スエズ運河経由の航行再開による実質的な船腹供給量の増加も、運賃の下押し要因となっている。
太平洋横断航路では、上海発ニューヨーク向けが前週比3%下落の9303ドルとなった一方、上海発ロサンゼルス向けは7539ドルで横ばいだった。数週間にわたり続いていた中国主要港の混雑は改善傾向にあり、上海港の船舶待機時間は前週、平均35時間まで短縮した。天候の改善や需要減少が寄与したという。
船社による欠航予定は、太平洋横断航路で今週の5便から翌週は3便に減少する見通し。運航便数の回復によって実質的な輸送能力が増えるため、ドリューリーは翌週も運賃が下落すると予測している。
アジア-欧州航路では、上海発ロッテルダム向けが2%下落の3615ドル、上海発ジェノバ向けは4166ドルで横ばいだった。船社は2027年の輸送契約交渉を控え、11月中旬のFAK(品目無差別)運賃引き上げを目指している。ただし、スエズ運河経由の航行再開で輸送日数が短縮し、船腹供給能力が増加していることから、値上げが定着するかは不透明となっている。
アジア-欧州航路の欠航予定も今週の8便から翌週は5便に減少する。ドリューリーは供給余力の拡大を踏まえ、翌週の運賃は横ばいで推移するとみている。
スエズ運河への航路復帰も進み、アジア-欧州航路の輸送能力の60%が同運河経由となった。前週には双方向で53隻のコンテナ船が通航した。一方、スエズ運河経由と喜望峰経由の船舶が欧州港湾に重複して到着すれば、船舶の集中や貨物滞留を招くおそれがある。
また、ホルムズ海峡を巡る情勢の不透明さに加え、米ロサンゼルス港とロングビーチ港で警備員のストライキが発生する可能性もあり、海上輸送には引き続き混乱リスクが残っている。
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