日本郵船、高効率エンジン搭載のLNG運搬船完成

ロジスティクス日本郵船は2日、グループのFrance LNG Shipping（フランス・エルエヌジー・シッピング、SAS）が保有する新造LNG（液化天然ガス）運搬船「LNG ENDURANCE」（エルエヌジー エンデュランス）が、韓国の三星重工業巨済造船所で完成したと発表した。

ことし10月に完成した「LNG ENTERPRISE」（エルエヌジー エンタープライズ）と「LNG ENDEAVOUR」（エルエヌジー エンデバー）の姉妹船。フランスの大手エネルギー会社Total（トタル）の子会社TotalEnergies Gas & Power（トタルエナジーズ ガス&パワー）の長期契約船としてLNG輸送に従事する。

燃料油と航行中にカーゴタンク内で気化したLNGであるボイルオフガスを利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」を搭載。カーゴタンクは容量17万4000立方メートルのメンブレン型で、ボイルオフ率を低く抑えることができる優れた防熱性能を持つタンク方式を採用している。余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載することで、効率的で経済的なLNG輸送を実現する。

■LNG ENDURANCEの概要
全長：293メートル
全幅：45.8メートル
総トン数：11万5408トン
船籍：フランス