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いってきまーす/連載3話

2022年2月18日 (金)

話題人気トラックYouTuberのかなちゃんにLOGISTICS TODAY記者が密着同行取材する連載第3話

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出発予定時間の1時間ほど前となった正午ごろ、埼玉県内にあるかなちゃんの会社の車庫へと到着。

自家用車を駐車場に停めると、「これ一緒に乗ってください。洗車するんで、寒いんで待っててください」と言って、4軸低床の日野17プロフィアに向かった。

かなちゃんの相棒だ。

初めての大型トラックの助手席に、どうやって足を踏み出して、どんなふうにハシゴのような3段もあるステップをのぼったらいいかと記者が戸惑うなか、かなちゃんは自分の146cmの身長よりもはるかに高い運転席に、ひょいっと身軽に乗り込む。

「まずは荷物を置いちゃってください。それから手すりをもって一段一段ゆっくり登ればいいですよ」と運転席からアドバイスしながら、一歩目の足が踏み上げられず恐がる記者をやさしく見守ってくれた。

それから、かなちゃんは、ブラシやシャワーを持ってくると、車体や窓を洗い出した。

さっき雪国から帰ってきた別のドライバーも、自身の融雪剤がついたタイヤのホイールを磨くついでに、かなちゃんのホイールをピカピカに磨いてあげたり、ウォッシャー液を入れるのを手伝ってあげたりしていた。

13時、安全点検や点呼も終わり、予定通り出発へ。

モニターを前に、アルコールチェックを受けるかなちゃん

フロントガラスの真ん中に吸盤で貼り付けた、「かなちゃんねる」配信用の撮影機材ゴープロに向かって、まずは視聴者に「行ってきまーす」と手を振る。

(YouTube「かなちゃんねる」より)

エンジンがかけられ、事務所の人たちも手を振って見送る。

かなちゃんの運転するトラックが、車庫の駐車場を入り口に向かってゆっくりと走り出す。

いよいよ道路へ、と思いきや、かなちゃんは車をゆっくりと停めた。

かなちゃんの目線を追うと、足が細くて長めの小さな鳥が立ち止まっていた。

「この鳥、この駐車場によくいるんですけど、雪が降ったときとか、すんごい
かわいい足跡つけて歩くんですよ」と教えてくれた。

小鳥がびっくりしてしまわないように、小鳥が別の場所へと行くまで見守ることにした。

再び走り始めると、車庫の入り口で左のウィンカー。

「ここほんと出にくいんですよね」といいながら、かなちゃんは大きく身を乗り出して、歩行者やミラー、右や左を何度も確認。

片側1車線ずつの道路は大型トラックにはかなりせまく、反対側の車線に頭をはみ出しながらも、大きくハンドルを切っていった。

直線で整備された高速を走るよりも、高速に入るまでの、このような幅が狭い見通しの悪い道路や、くねくねしたり、ぼこぼこしたりする道は、慣れてきたとはいえ、いまでもとても気を遣うという。

「あーぶつかる」と記者は思わず目をつぶりそうになってしまったが、かなちゃんは、トラックの車高(3.6メートル)ぎりぎりの3.8メートルのトンネルをたやすく通り抜けていった。

「そうそう、初めは『ここは行けるよ』って横乗りの先輩から言われても、本当に?本当に‏?と聞いてしまうくらいここ通るのは怖かったけど、いまではするする走れるようになった」とかなちゃん。

▶︎トラックから見える世界/連載4話

YouTubeチャンネル「かなちゃんねる」はこちらから

かなちゃんのTwitterはこちらから