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「ロジザード物流ロボットセミナー」報告/第6回

2022年6月16日 (木)

話題ロジザードが5月24日、LOGISTICS TODAY(東京都新宿区)と共同で開催したオンラインセミナー「ロジザード物流ロボットセミナー2022」の迫真レポート。第6回は、EC倉庫におけるロボット導入の広がりを見据えた、関連ビジネスの方向性について考えます。

第1回から読む

<LOGISTICS TODAYの赤澤裕介編集長>
そうすると今の時点で初動の評価としては、非常に上手くいったんじゃないかと、三菱倉庫さんのお話にありましたが、あくまでもまだ初動段階です。目的に対してどの程度到達できたのか評価をするうえで、シェアセンター三郷をどのように活用していくのかが、重要なポイントであります。三菱倉庫さん、どのようにお考えになっていますか。

三菱倉庫「ロボット導入拠点のノウハウを他拠点でも水平展開したい」

<三菱倉庫の加藤栄一・倉庫事業部長>
はい、そうですね。弊社は総合物流会社として食品それから医薬品機械商品など、あらゆるお客様の物流をサポートしてきましたが、BtoBビジネスが主でございました。近年はBtoCビジネスの割合が非常に増えてサービス強化にも努める中で、シェアセンター三郷での導入をきっかけに、お客様のEC(電子商取引)ビジネスを中長期的にサポートして、ビジネス拡大に寄与する体制が整ったと考えております。シェアセンター三郷では個人宅様への発送だけではなくて、ECサイトで購入されたお客様の店舗受け取りのための店舗発送を強化しておりまして、今後はお客様の店舗のバックヤードとしてもご利用いただける拠点であると考えております。

<赤澤氏>
なるほど。

<三菱倉庫加藤氏>
BtoBの物流においても貨物の流動頻度などの形態が、非常にBtoC物流に寄ってきているとも感じていることから、シェアセンター三郷で得たノウハウ・仕組みを、BtoBのお客様にもお役立てできるのではないかと、手応えを感じるところでございます。今後弊社としましては、複数のEC業者様にご利用いただけるシェアセンターを、三郷以外のエリアにも拡大して、お客様の事業拡大に貢献していきたいと考えているところです。

<赤澤氏>
なるほど。三菱倉庫さんがECにしっかりと対応していくための専用の拠点として、シェアセンター三郷が立ち上がったと。それをうまく回していくための、武器として物流のロボットを入れられてるんだと、今後の展望を含めて今お話いただいたわけですが、実はこれって今、物流業界の大きな潮流になっている面もあるんです。

三菱倉庫さんだけじゃなくて、他の大手物流企業も次々にEC専用の拠点を立ち上げていまして、まだ各社1拠点もしくは2拠点のような形で出てきています。ひょっとしたらそこでの成果を踏まえて、今後さらにこの動きが全国的に広がっていく可能性も十分あるかと思います。

そうすると、今度は大手だけではなくて中堅あるいは中小の物流企業が当たり前のようにロボットを使っていくこともあるのではないでしょうか。こういった企業がロボットを導入していくとすれば、ギークプラスさんとしてはどういう提案をされていくのか、また規模が小さくなればなるほど、おそらく導入や運用のコストに対する恐怖感も大きくなっていく気もするのですが、そのあたりどのようにお考えでしょうか。

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