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IHI、ブラジル造船会社に出資

2013年6月12日 (水)

ロジスティクスIHIは12日、日揮、ジャパンマリンユナイテッド(JMU、IHIの持分法適用関連会社)と共同で、ブラジルのアトランチコスル造船会社(EAS)への出資を目的とした特定目的会社を設立すると発表した。

EASは、ブラジルの海洋産業の振興を目的に、ブラジルの大手ゼネコン2社を株主としブラジル国立経済社会開発銀行の融資のもとに設立された造船会社で、エネルギー大手のブラジル国営石油公社「ペトロブラス」とも強固な関係を持っている。

IHIグループとEASは、IHIマリンユナイテッド(現JMU)とEASとの技術協力契約などを通して関係を深めてきたが、EASの株主から資本参加の要請を受け、慎重に検討を進めた結果、応じることにしたもの。

EASが現時点で大型の船舶海洋構造物を建造できるブラジル国内唯一の造船所で、ペトロブラス向けに石油資源開発用ドリルシップ7隻、タンカー20隻などの豊富な受注残を持っていること、将来FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)建造事業への参画も予定しているなどを勘案し、十分な投資回収が見込めると判断した。