タカラ塗料、反射率91％の高性能遮熱断熱塗料投入

サービス・商品タカラ塗料（大阪市西成区）は17日、遮熱断熱塗料「リフレクトサーモ」を販売開始すると発表した。本製品は屋根や外壁に塗装することで夏季の温度上昇を抑え、冬季は断熱性を発揮。さらに内壁に塗装すると室温保持性能が高まり、建物の条件によっては冷房で30-40％、暖房で20-40％のエネルギー削減が期待できるという。

▲屋根や壁に塗るだけで夏の暑さも冬の寒さも改善するリフレクトサーモ（出所：タカラ塗料）

同塗料は高品質酸化チタンを配合し、陽熱エネルギーの反射率は91％以上の高日反射性能を発揮。さらに大小異なる中空アクリルビーズによる高い断熱性能、20年の長寿命設計、雨音や室内音の低減、結露抑制によるカビの発生防止、JIS規格の4倍の密着力などが特長となっている。

従来の遮熱塗料は一定の効果があるものの各社製品間で性能差が小さいケースが多かったが、同社は自社実験装置と本社屋根で比較検証を実施鋼板にリフレクトサーモを含む複数の遮熱塗料を塗布し、発熱ランプで加熱した際の板裏温度を比較した。無塗装鋼板が10分で90度、他社遮熱塗料が80度に到達に達するのに対し、リフレクトサーモは63度に抑制され、最大30度の温度差が確認された。また、スレート屋根や断熱材未設置の折半屋根でのサーモカメラ測定でも、屋根表面および屋根裏の温度が既存製品より14-25度程度低くなることが示された。

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