国内国土交通省が30日午後2時時点でまとめた「令和8年熊本地震」の被害状況によると、南九州自動車道の田浦インターチェンジ(IC)―水俣IC間で通行止めが解除され、被災による高速道路の通行止めは2路線9区間に縮小した。
通行止めが続くのは、九州自動車道の松橋IC―えびのIC間の6区間と、南九州道の八代ジャンクション(JCT)―田浦IC間の3区間。いずれも道路損壊や橋梁損傷が発生している。九州道の坂本パーキングエリア(PA)の工事用出入口―えびのIC間は、引き続き緊急車両が通行できる。
国交省は、国道3号と国道57号による被災地への主要アクセスを確保している。高速道路の通行止めに伴う渋滞を抑えるため、東九州道への広域迂回を引き続き呼びかけるとともに、被災地域の物流を対象とした特殊車両通行許可の迅速化を実施している。
鉄道では、九州新幹線の筑後船小屋駅―鹿児島中央駅間で運転見合わせが続いている。在来線の運転見合わせは、午前時点の3事業者5路線から2事業者4路線に減少した。九州新幹線の熊本駅―鹿児島中央駅間では、防音壁の落下・損傷など200か所以上、レール破断2か所、橋桁のずれ1か所が確認されており、引き続き被害状況を調べている。
港湾では、市町管理を含む九州管内すべての施設点検が完了した。鏡港で物揚げ場に20メートルのひび割れ、日奈久港で護岸が114メートルにわたり0.3メートル沈下したほか、上天草港や天草港でも舗装や照明設備などの損傷を確認した。いずれも被害は軽微で、施設は利用できるとしている。
八代港では、耐震強化岸壁と外港地区の水深12メートル岸壁が利用可能となっている。海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が着岸したほか、巡視船「かんばい」が自衛隊などの給水車11台に計9.3トンを給水した。三角港でも巡視船「さつま」が病院などの車両4台と住民90世帯に計2.7トンを供給した。
熊本県内の断水は11自治体で9万3700戸となり、午前時点の9万5200戸から1500戸減少した。宇城市で断水戸数が1万8000戸から1万7000戸、御船町で2600戸から2100戸に減った。日本水道協会や地方整備局による応急給水を続けるほか、水資源機構は可搬式浄水装置の派遣準備を進めている。
国交省は現地にTEC-FORCE169人を派遣しており、午前時点の136人から増員した。道路や港湾などの被害調査に加え、給水や夜間作業の支援を進めている。
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