M&Aアトムと日本精工は20日、国産ヒューマノイドAI(人工知能)ロボットの開発・実装に向けた包括的なパートナーシップに関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。日本精工の精密部品開発・量産技術と、アトムのAI・ロボット技術を組み合わせ、国内で一貫した開発・実装体制の構築を目指す。
提携では、アクチュエーターの共同検証と、製造現場を活用したフィジカルAIデータの共同収集に取り組む。日本精工が開発するヒューマノイドロボット向けアクチュエーターをアトムの機体に搭載し、実機評価で得た知見を部品開発に反映する。国産アクチュエータの性能向上や量産化に向けた課題解決につなげる。
製造現場へのロボット実装に向けた取り組みとして、日本精工の製造現場を活用し、アトムのヒューマノイドロボットによるフィジカルAIデータを共同で収集する。実際の生産環境に由来するデータを活用してフィジカルAI基盤モデルの性能を高め、製造工程で求められる高度な作業を実行できるロボットの開発を目指す。
アトムは2025年11月設立のスタートアップで、双腕二足のロボット機体と、環境認識や判断、行動生成を担うフィジカルAI基盤モデルを自社開発している。日本精工はベアリングやボールねじなどで培った精密部品技術を持つ。
両社は、ヒューマノイドの部品の生産・調達を海外に依存することは、安定供給や量産化の面で課題があるとしている。今回の連携を通じ、国内のハードウエアメーカーやサプライチェーンとの連携も視野に、日本発のヒューマノイドロボット産業基盤の構築を進める。
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