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アジア域内運賃に濃淡、中国港混雑緩和も

2026年11月6日 (金)

調査・データ海運調査会社ドリューリー(英国)が5日発表したアジア域内コンテナ運賃指数(IACI)は、40フィートコンテナ当たり1478ドルとなり、前週から26ドル下落した。中国主要港の混雑緩和や運航上の制約の改善を背景に、一部航路で運賃が低下した。一方、シンガポールなどでは港湾混雑が深刻化し、航路によって運賃の動きに差が出ている。指数は前年同期を135%程度上回る水準にある。

上海発ジャカルタ向けの運賃は前週比8%下落の2538ドル、上海発釜山向けは2%下落の1132ドルとなった。台風や運航障害によって数週間続いていた中国主要港の混雑が改善し、上海港の平均船舶待機時間は36時間から35時間に短縮した。青島港では第44週時点で35時間から23時間へと大幅に改善した。

一方、積み替え拠点のシンガポールでは混雑が強まり、上海発シンガポール向け運賃は9%上昇の2064ドルとなった。中東情勢の悪化も運賃を押し上げており、上海発ジュベルアリ向けは8199ドルと高水準を維持した。

アジア各地から上海向けの航路でも方向感が分かれた。ジャカルタ発上海向けは11%上昇の90ドルだった一方、インドのジャワハルラール・ネルー港発上海向けは6%下落の79ドルとなった。

船社のサービス拡充も進む。OOCL(香港)は11月22日、中国とインドネシアを結ぶ新サービス「CIS4」を開始する予定だ。青島、上海、南沙、ジャカルタ、スラバヤ、シンガポールを巡る航路で、両国間の輸送網を強化する。

ドリューリーは、今後数週間のアジア域内運賃はおおむね横ばいで推移すると予測する。ただし、底堅い輸送需要を背景に船社が新規サービスの投入や輸送能力の拡大を進めており、市場の変動要因となっている。中東情勢の緊迫化や燃料費の高止まりに加え、悪天候による港湾閉鎖や船舶の遅延も、引き続き運賃の上昇要因となる可能性がある。

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