国交省、トラック業界の多重下請構造で検討会

ロジスティクス国土交通省は19日、第1回「トラック運送業における多重下請け構造検討会」を23日に開催する。新たに設置した同検討会は、トラック運送業の多重下請け構造の是正や、ドライバーの賃上げの原資となる適正な運賃収受に向けて、多重下請け構造に介在するさまざまな事業者の実態把握や、トラック運送業における多重下請け構造の背景や課題を検証し、必要な対策を検討するのが目的。

同省では、トラック運送業の多重下請け構造については、新たな標準的運賃における「下請け手数料」の設定、トラックGメンによる荷主・元請けトラック事業者への是正指導を徹底。改正物流法に基づく契約内容の書面化や実運送体制管理簿による下請け構造の可視化などにより、実運送事業者が適正な運賃を収受できるよう、取り引き環境の適正化を進めている。

一方、トラック運送業における下請構造には、トラック運送事業者以外にもさまざまな事業者が介在しており、必ずしもこれらの事業者の実態は明らかではないという。

同検討会では、事業者へのヒアリングなどを通じて実態把握に努めるとともに、トラック運送業が多重下請け構造となる背景や課題を検証するとしている。

第1回となる今回は、多重下請け構造の実態把握に向けた調査方法などについて、学識者を交え議論を行う。

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LOGISTICS TODAY編集部
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