国際DHLグループは24日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi)が6月に公表した企業向けネットゼロ基準の改訂版「バージョン2.0」で、「ブック&クレーム」方式が輸送分野の排出量削減や企業の気候目標達成に寄与する信頼できる手法として導入されたことを受け、同社の脱炭素化への取り組みを後押しするとの見解を発表した。
改訂された基準では、直接的な排出量削減が難しく、適切な管理措置が設けられている場合に、ブック&クレーム方式を輸送に伴う排出量への対処や、企業の気候目標達成に向けた取り組みに活用できる仕組みとして位置付けた。
DHLグループは、「GoGreen Plus」サービスを通じて、物流分野におけるブック&クレーム方式の活用を進めている。同サービスでは、DHLのネットワーク内で使用した低炭素燃料による環境上の便益を、そのネットワークを利用して貨物を出荷する顧客に移転する。

▲SAF燃料の給油(出所:DHL)
これにより、顧客は共有輸送ネットワーク内で発生する温室効果ガス排出に対処できる。ブック&クレーム方式の採用は、持続可能な燃料の利用拡大に向けた実務的、経済的な障壁の克服にもつながるとしている。
DHLは、実行可能な直接的対策を講じた後も残る排出について、GoGreen Plusを通じて輸送モードを問わず顧客のスコープ3の輸送排出への対処を支援し、SBTi目標達成に向けた進捗に貢献できるとしている。
トビアス・メイヤー最高経営責任者(CEO)は、DHLが代替低炭素燃料とGoGreen Plusを活用し、業界や地域を問わず多くの顧客の輸送に伴う排出量削減を支援してきたと説明。業界標準や枠組みの継続的な進化について、世界的な低排出物流への移行を加速させる重要な一歩になるとの考えを示した。
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