荷主新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7月30日、北海道の再生可能エネルギーを活用し、水素化マグネシウムによる水素の輸送・貯蔵を含むサプライチェーンの構築に向けた調査事業を採択した。H2ほっかいどう(札幌市東区)が代表を務め、札幌市、千代田化工建設、TISI、東京海上日動火災保険、トクヤマ、ドーコン、みずほ銀行が共同で参画する。北海道大学を共同研究先とし、ほか16社・団体が調査に協力する。
事業では、北海道の風力発電由来の電力を使ってグリーン水素を製造するほか、溶融塩電解技術を活用したCO2を排出しない国産マグネシウムの生産を検討する。水素とマグネシウムを反応させて水素化マグネシウムを製造し、需要地まで輸送・貯蔵する一体型サプライチェーンの事業性や経済性を調べる。
電力を送電網で直接運ぶのではなく、水素化マグネシウムに変換して輸送することで、再エネ発電地と需要地を結ぶ狙い。札幌市では、建物や都市インフラに再エネ由来の電力と水素を供給する都市型利用モデルの実装可能性も検証する。
東京海上日動と東京海上ディーアールは、風力発電、水素・マグネシウム製造設備、輸送を含むサプライチェーン全体について、自然災害や設備故障、操業中断などのリスクを分析する。事業の安定運営を支える保険プログラムも検討するほか、日本工営エナジーソリューションズがマイクログリッドなどの技術検討を支援する。
調査期間は2026年度。水素供給コストや設備構成、輸送方法、需要規模などを検証し、将来の技術開発・実証への移行可能性を探る。
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